
店舗の撤退は、事業者にとって大きな決断を伴うものです。 特に、賃貸物件の場合、原状回復義務が発生し、多額の費用がかかるケースも少なくありません。
しかし、店舗撤退に伴う費用を抑える効果的な方法の一つとして、「造作譲渡」という選択肢があります。
造作譲渡とは、店舗の内装や設備などの造作物を、そのまま次のテナントに買い取ってもらう方法です。
本記事では、店舗撤退を検討されている方に向けて、造作譲渡のメリット・デメリットから、具体的な進め方、注意点まで詳しく解説していきます。
1. 造作譲渡で得られるメリットとは?
造作譲渡は、撤退する側・出店する側双方にとってメリットがある方法です。
1-1. 撤退する側のメリット
- 原状回復費用を抑えられる: 造作をそのまま買い取ってもらうことで、解体・撤去費用を大幅に削減できます。
- 売却益を得られる: 造作物に市場価値があれば、売却益を得ることができ、撤退費用に充てることができます。
- 早期退去が可能になる: 次のテナントが決まりやすくなるため、早期の退去・解約が可能になるケースがあります。
1-2. 出店する側のメリット
- 初期費用を抑えられる: 新規で造作する場合に比べて、費用を抑えて内装や設備を揃えられます。
- 短期間で開業できる: 既に設備が整っているため、内装工事期間を短縮し、早期開業が可能になります。
- 内装イメージを掴みやすい: 実際にお店を見学することで、内装や設備の使い勝手などを具体的にイメージできます。
2. 知っておきたい!造作譲渡のデメリット
メリットの多い造作譲渡ですが、デメリットも存在します。
- 希望通りの価格で売却できない可能性: 造作物の状態や需要によって、希望通りの価格で売却できない場合があります。
- 譲渡先が見つからない可能性: 業種や物件の立地によっては、譲渡先が見つかりにくい場合があります。
- トラブルのリスク: 契約内容の不備などにより、後々トラブルに発展する可能性もあります。
3. 造作譲渡を成功させるためのポイント
スムーズに造作譲渡を進めるためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
3-1. 早期準備がカギ!
譲渡先探しや契約手続きなど、造作譲渡にはある程度の時間が必要です。 撤退が決まり次第、早めに行動を開始しましょう。
また、造作譲渡を行うには、貸主様からの許可が必要です。造作譲渡を希望する場合は、貸主様や管理会社様に相談しましょう。
3-2. 譲渡先を見つける方法
- 店舗仲介専門の不動産会社へ依頼: 店舗仲介を専門にしている不動産会社は、造作譲渡の仲介サービスを提供している可能性が高いです。 専門知識を持つプロに依頼することで、スムーズな取引を進めることができます。
3-3. 譲渡価格の決め方
造作物の種類や状態、市場価値などを考慮して、適正な価格を設定することが重要です。
一般的には、以下の計算式を参考に算出します。
造作譲渡価格 = (取得価格 − 減価償却費)× 償却率
まとめ|店舗撤退と事業承継の賢い選択、造作譲渡を成功させましょう!
店舗撤退は、事業の終わりであると同時に、新たな始まりでもあります。その撤退をできるだけ円滑に、そして費用を抑えて行うために「造作譲渡」は非常に有効な手段です。撤退する側にとっては原状回復費用の削減と売却益、出店する側にとっては初期費用と開業時間の短縮という、双方に大きなメリットをもたらします。
しかし、貸主様との交渉、適正な譲渡価格の設定、そして何よりも適切な譲渡先を見つけることは、専門知識と経験が求められるプロセスです。特に、店舗仲介を専門とする不動産会社は、豊富な情報とネットワーク、そして契約に関する専門知識で、皆様の造作譲渡を強力にサポートすることができます。
「撤退費用を抑えたい」「スムーズに次のステップに進みたい」とお考えの経営者様は、ぜひ私たち不動産のプロフェッショナルにご相談ください。造作譲渡を含む、最適な撤退戦略をご提案し、あなたの事業の最終章を、次への架け橋へと変えるお手伝いをいたします。

